【役員法令試験ブログ】運転者に選任できない人―役員法令試験で「2か月」と「14日」の境目を攻略
一般貨物自動車運送事業の役員法令試験では、運転者の確保に関するルールが出題されます。特に間違えやすいのが、「短期間の雇用者や試用期間中の人を、事業用自動車の運転者として選任できるか」という問題です。
覚える数字は「2か月」と「14日」ですが、数字だけではなく、どの人にどの条件がかかるのかを整理することが大切です。
運転者は「必要な員数を常時選任」が原則
貨物自動車運送事業輸送安全規則では、一般貨物自動車運送事業者等に対し、事業計画に従って業務を行うために必要な員数の運転者を常時選任しておくことを求めています。
試験では、「必要に応じて選任すればよい」「繁忙期だけ確保すればよい」など、「常時」という言葉を別の表現に置き換えた誤りに注意が必要です。
選任できない3つの区分
同規則では、次の人を選任運転者にできないと定めています。
・日々雇い入れられる人
・2か月以内の期間を定めて使用される人
・試みの使用期間中の人
ただし、試みの使用期間中であっても、14日を超えて引き続き使用されるに至った人は、この禁止の対象から除かれます。
つまり、試用期間という名称だけで判断するのではなく、「引き続き使用された期間が14日を超えたか」まで確認する必要があります。
「2か月以内」と「3か月」を混同しない
試験問題では、雇用期間の数字を入れ替える形がよく使われます。
たとえば、「3か月の期間を定めて使用される人は、輸送安全規則第3条第2項により一律に選任できない」という説明は正しくありません。同項が明示しているのは「2か月以内」の期間を定めて使用される人です。
もっとも、3か月契約であれば無条件に問題がないという意味ではありません。必要な運転者数を常時確保していること、適切な雇用関係があること、運転資格や健康状態など他の要件を満たすことは別途必要です。試験では、問われている条文と実務上の全要件を切り分けて考えましょう。
「14日を超える」の読み方
「14日を超えて引き続き使用」とは、14日ちょうどではなく、14日を超えた場合です。
問題文が「14日以上」「14日以内」「15日以上」などに置き換えられていないかを確認してください。条文の正確な表現は「14日を超えて」です。
試験対策では、次のように一組で覚えると整理しやすくなります。
・短期雇用:2か月以内は選任不可
・試用期間:原則として選任不可
・試用期間の例外:14日を超えて引き続き使用された人
過去問は「どこが違うか」まで確認する
この論点は、正誤問題でも選択問題でも出題しやすい分野です。過去問を解くときは、正解だけを覚えず、誤っている選択肢を正しい条文表現へ直してください。
「必要に応じて」を「常時」に直す、「3か月以内」を「2か月以内」に直す、「14日以上」を「14日を超えて」に直す、といった誤文訂正を行うと、本番で表現を変えられても対応しやすくなります。
受験する運輸局の最新案内を確認する
役員法令試験の実施日、出題形式、試験時間、合格基準、条文集の取扱いなどは、地方運輸局や実施時期によって案内が異なることがあります。学習時には最新の法令を確認するとともに、受験する地方運輸局が公表する試験案内と過去問を必ず確認してください。
まとめ
運転者の選任では、「必要な員数を常時選任」が原則です。一方、日々雇い入れられる人、2か月以内の有期雇用者、試みの使用期間中の人は原則として選任できません。ただし、試用期間中でも14日を超えて引き続き使用された人は例外です。
役員法令試験では、「常時」「2か月以内」「14日を超えて」という条文の言葉を正確に押さえ、数字や表現の置き換えを見抜けるようにしておきましょう。
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