【役員法令試験ブログ】役員法令試験の語群選択問題|空欄の前後から正解を絞る方法
一般貨物自動車運送事業の役員法令試験では、法令知識を問う正誤問題だけでなく、地域によっては語群から適切な言葉を選ぶ問題が出題されます。
語群選択問題は、用語を暗記するだけでは安定して得点できません。似た言葉や数字が並ぶため、条文の主語、義務の内容、期限、手続の種類まで正確に理解しておく必要があります。
最初に受験する運輸局の実施要領を確認する
役員法令試験の設問方式、試験時間、出題数、合格基準、条文集の取扱いは、地方運輸局の最新の実施要領で確認してください。
たとえば、地方運輸局の公示には、正誤方式と語群選択方式を採用し、30問、試験時間50分、8割以上を合格基準としている例があります。ただし、実施時期や地域によって取扱いが異なる可能性があるため、全国一律と考えず、申請先から届く案内を優先しましょう。
空欄だけを見ず、文章全体を読む
語群選択問題で最も多い失敗は、空欄の直前と直後だけを見て、知っている用語を選んでしまうことです。
まず文章全体を読み、次の4点を確認します。
- 誰に課された義務なのか
- 何をしなければならないのか
- いつまでに行うのか
- 認可・届出・報告のどれなのか
「事業者」「運行管理者」「整備管理者」「運転者」では、それぞれの義務が異なります。用語が文章として自然でも、義務を負う主体が違えば正解にはなりません。
似ている手続を対にして覚える
法令試験では、意味が近い言葉を入れ替えた選択肢に注意が必要です。次のような言葉は、単独ではなく対にして整理すると見分けやすくなります。
- 許可と認可
- 事前届出と事後届出
- 選任と届出
- 報告と速報
- 保存と備付け
- 営業所と車庫
- 運行管理者と整備管理者
「変更前に必要な手続か」「変更後に行う手続か」を意識すると、候補を絞りやすくなります。
数字は単位と起算点まで確認する
語群に複数の数字が並んでいる場合、数字だけを暗記していると迷います。「日」「月」「年」の単位に加え、いつから数えるのかを条文で確認しましょう。
たとえば、書類の保存期間を問う問題では、対象となる記録が何かを確認します。届出期限についても、「選任した日から」「事由が発生した日から」など、起算点まで含めて覚えることが重要です。
語群を先に分類する
問題を読む前に語群を眺め、候補を次のように分類する方法も有効です。
- 人物・役職
- 手続の名称
- 期間・期限
- 書類・記録
- 行政機関
空欄に入る言葉の種類が分かれば、文法的に入らない候補を除外できます。ただし、文法だけで決めず、最後は条文上の意味が正しいか確認してください。
迷った空欄は後回しにする
一つの空欄で時間を使いすぎると、確実に解ける問題を失うおそれがあります。迷う問題には印を付け、先に判断できる問題を終えましょう。
複数の空欄がある問題では、最も確実な空欄から埋めると、残った語群から他の正解を絞れることがあります。
学習では根拠条文まで確認する
問題演習後は正解だけを確認するのではなく、根拠となる法令名と条番号を調べます。
- なぜその語句が正解なのか
- 他の候補はどの場面で使われるのか
- 条文の主語と義務は何か
- 期限や例外規定はあるか
誤った候補についても正しい使い方を整理すると、別の問題で同じ用語が出たときに得点しやすくなります。
まとめ
語群選択問題では、用語の丸暗記ではなく、条文の構造を理解することが重要です。主語、義務、期限、手続の種類を確認し、似た制度を比較しながら学びましょう。
試験方式や持込資料などは、受験する地方運輸局の最新案内を必ず確認してください。
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本日の専門家紹介:鶴見隆之先生(東京都)
鶴見隆之先生は、東京都荒川区の行政書士Mocha経営法務事務所を運営しています。運送業の許認可手続に加え、特定技能外国人材の採用・在留資格・生活支援、資金繰り・融資・補助金などの財務支援にも取り組んでいます。人手不足をはじめとする経営課題について、事業者と一緒に考え、明るく元気に伴走することを大切にしています。
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