【2025年法改正】トラック新法とは? 業界が激変する理由と、いま事業者が取るべき対策
目次
【2025年法改正】トラック新法とは?
業界が激変する理由と、いま事業者が取るべき対策
運送業界の未来を左右する「トラック新法」
こんにちは。運送業専門の Ican行政書士事務所 代表・矢内 です。
2025年に施行される大規模な法改正、通称 「トラック新法」。
そして、この法改正に連動して導入される 運送業許可の「更新制」。
今、多くの運送事業者様がこう感じています。
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「うちは更新に通るのだろうか?」
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「違反があったら許可取消になるの?」
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「具体的に何を準備すればいい?」
この記事では、運送業界の“これから10年の方向性”を決めるトラック新法について、専門家として分かりやすく解説し、事業者が今から取るべき具体的な対策をお伝えします。
本ブログと連動して、YouTubeチャンネル
「運送業更新サポートセンター」 も開設しました。
動画と合わせてご活用ください。
1. なぜ今、法改正が必要なのか?
― 業界を揺らす「2024年問題」と30年続いた歪み ―
2025年法改正の最大のきっかけは 「2024年問題」 です。
2024年4月から、トラックドライバーの 時間外労働が年間960時間に規制。
この結果、多くの事業者が以下の課題に直面しています。
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売上確保が難しくなる
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ドライバー不足がさらに深刻化
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荷待ち・荷役時間が長すぎて改善できない
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運賃が低く、労務管理が実態に見合わない
これらの背景には、1990年代の「物流二法」以降続いてきた 過度な価格競争 がありました。
■ 特に大問題となった「荷待ち」と「荷役」
平均拘束時間:11時間46分
うち荷待ち(1時間28分)+荷役(1時間34分)=3時間以上
運転以外の業務がドライバーを疲弊させ、労働環境を悪化させているのが現状です。
▶ トラック新法はこの「長年の歪みを正す」ための大改革
国が30年ぶりに本格的に業界を立て直すために打ち出したのが、今回のトラック新法なのです。
2. 業界が激変する「トラック新法」5つの柱
トラック新法は次の5本柱で構成されています。
🔵① 運送業許可の「5年更新制」
これまでの許可は一度取れば永久でした。
しかし今後は 5年ごとに審査を受ける制度 に変わります。
開始時期 → 2028年開始見込み(公布後3年以内)
更新審査でチェックされる内容
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法令遵守
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安全管理体制
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労務管理(処遇改善含む)
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財務状況の健全性
▶ 更新に落ちれば事業継続不可。
最重要の改革です。
🔵② 多重下請構造の是正(原則2次まで)
孫請けまでに制限され、運賃の中抜き防止へ。
新法は「荷主・元請け側の不当な圧力を減らすため」の法的後押しとなります。
🔵③ 運賃・料金の適正化(標準的な運賃)
国が示す「標準的な運賃」に法的根拠がつきました。
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荷主の不当な低運賃依頼は禁止
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附帯業務(荷役など)の書面化が義務
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運送契約書の作成が義務化(2025年4月〜)
これにより、適正運賃交渉が大幅にしやすくなります。
🔵④ 荷主・元請けへの規制強化(トラックGメン)
荷主による長時間の待機や法令違反が厳しく監視されます。
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勧告
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社名公表
事業者が泣き寝入りする時代は終わりました。
🔵⑤ 労働者の適切な処遇
最終目標は ドライバー不足の解消。
処遇改善・労働時間管理が今後の評価軸になります。
3. 許可更新に向けて「今すぐ」取り組むべき3つの準備
専門家として、特に重要な3点に絞って解説します。
① コンプライアンス体制の再構築
2025年4月1日から 荷待ち・荷役時間の記録義務化。
記録するものの例
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荷主都合で30分以上待機した
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荷役時間が1時間を超えた
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附帯作業が契約内容を超えた
これらは 運賃交渉の武器 になります。
② すべての取引の「書面化」
契約書の作成は必須。
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運賃
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附帯業務の対価
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サーチャージ
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待機料
これは自社を守るための「盾」であり「証拠」です。
③ 労務環境と財務体質の改善
更新審査で重視されるのは以下の2つ。
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① ドライバーの処遇改善
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② 財務の健全性
適正運賃を確保し、労働管理体制の強化が必要です。
4. まとめ:法改正は“ピンチ”ではなく“チャンス”です
法改正は負担ではありますが、
適正運賃を確保し、コンプライアンス強化に取り組む事業者にとっては大きな追い風 です。
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