【徹底解説】「運行管理者と整備管理者の役割と選任方法
【徹底解説】「運行管理者と整備管理者の役割と選任方法
この記事では、運行管理者と整備管理者の役割、資格要件、そして選任手続きについて詳しく解説いたします。これらの情報は、運送業を営む皆様にとって非常に重要な内容となっておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
運行管理者とは
運行管理者は、事業用自動車の安全な運行を確保するために必要な業務を担当する責任者です。具体的には、乗務員の勤務時間の管理、運行前後の点呼、運行スケジュールの作成、そして緊急時の対応など、多岐にわたる業務を遂行します。これらの業務を適切に行うことで、事故の未然防止や法令遵守を徹底し、輸送の安全性を高める役割を担っています。
運行管理者の資格要件
運行管理者として選任されるためには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
運行管理者資格者証の取得:国土交通省が実施する運行管理者試験に合格し、資格者証を取得する方法です。この試験は、貨物と旅客の2種類があり、それぞれの事業内容に応じた試験を受験する必要があります。
一定の実務経験:補助者として一定期間の実務経験を積み、所定の講習を修了することで、資格者証を取得せずに運行管理者として選任されることも可能です。ただし、この場合でも、最新の法令や安全管理に関する知識を習得するための継続的な学習が求められます。
運行管理者の選任手続き
運行管理者を選任または解任した際には、所定の期間内に地方運輸局へ届け出を行う必要があります。貨物自動車運送事業の場合、選任または解任後1週間以内に届け出を行わなければなりません。届け出の際には、運行管理者資格者証の写しや、選任・解任届出書など、必要な書類を提出することが求められます。
整備管理者とは
整備管理者は、事業用自動車の点検・整備および車庫の管理を担当する責任者です。具体的な業務としては、日常点検や定期点検の実施方法の策定、点検結果に基づく整備の実施、点検整備記録簿の管理、そして車庫の適切な管理などが挙げられます。これらの業務を通じて、車両の安全性を維持し、事故の防止に貢献しています。
整備管理者の資格要件
整備管理者として選任されるためには、以下のいずれかの要件を満たす必要があります。
自動車整備士資格の保有:一級、二級、または三級の自動車整備士資格を取得していること。
実務経験と研修の修了:2年以上の自動車の整備や管理に関する実務経験を有し、かつ整備管理者選任前研修を修了していること。
これらの要件を満たすことで、整備管理者として選任される資格を得ることができます。
整備管理者の選任手続き
整備管理者を選任または解任した場合、選任日から15日以内に管轄の運輸支局へ届け出を行う必要があります。届け出の際には、整備管理者選任(変更)届出書や、資格を証明する書類(自動車整備士資格証の写しや実務経験証明書など)を提出します。適切な手続きを行うことで、法令遵守と安全管理体制の維持が可能となります。
まとめ
運行管理者と整備管理者は、運送業における安全と法令遵守を支える重要な役割を担っています。それぞれの役割や資格要件、選任手続きを正しく理解し、適切に対応することで、事業の安全性と信頼性を高めることができます。今後も最新の情報を収集し、適切な管理体制を維持していくことが求められます。
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