運送業の巡回指導とは?対策と行政書士に相談するメリットを徹底解説!
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運送業の巡回指導とは?対策と行政書士に相談するメリットを徹底解説!
こんにちは。運送業専門の行政書士〇〇です。
本記事では、**運送事業者が必ず知っておくべき「巡回指導」**について、その内容と具体的な対策、そして専門家に相談することのメリットまで、詳しく解説します。
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<a name=”巡回指導とは何か”></a>
巡回指導とは何か?基本情報を解説
巡回指導とは、トラック運送事業者が法令を遵守し、安全かつ適正に事業を行っているかを確認するための指導制度です。
実施機関と目的
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実施:各都道府県のトラック協会等の適正化事業実施機関
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対象:会員・非会員を問わず全ての貨物運送事業所
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目的:法令遵守の促進、安全運行体制の確立、白トラ行為の防止
巡回指導は、原則として2年に1回を目安に実施されます。実施のおよそ2週間前に通知が送られてきます。
監査との違い
巡回指導は行政処分を前提としたものではありませんが、違反が多い場合は監査へ移行し、事業停止や許可取消しなどのリスクが発生することもあります。
<a name=”巡回指導のチェック項目と対策”></a>
巡回指導のチェック項目と対策
巡回指導では、以下のような**38項目(地域により37項目)**が評価されます。
主な分野と対策例
| 分野 | チェック内容 | 対策ポイント |
|---|---|---|
| 運行管理 | 点呼の記録、アルコールチェック、睡眠確認 | 点呼記録簿を1年保管。補助者の資格確認も重要 |
| 労務管理 | 勤務時間、乗務時間、休息期間の管理 | 「改善基準告示」に沿った管理が必要 |
| 車両管理 | 点検整備、整備管理者の選任と研修 | 整備記録簿は1年保存。3か月点検も忘れずに |
| 記録・台帳 | 運転者台帳の記載内容と保存期間 | 必須9項目を正確に記入し、3年間保管 |
準備のコツ
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通知時に同封される自主点検表を活用しましょう。
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帳票類は一か所に整理し、すぐ提示できる状態にしておくと安心です。
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「赤字・青字」で示される重点指導項目は、特に注意が必要です。
<a name=”指摘を受けた場合の対応”></a>
指摘を受けた場合の対応と注意点
もし巡回指導で指摘を受けた場合、以下のような流れになります。
改善報告の手順
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改善の実施:指摘内容に基づき、帳票や体制を修正。
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報告書の作成・提出:改善内容を報告書にまとめ、証拠書類とともに郵送。
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提出期限の遵守:通常は3か月以内。Gマーク申請後などは1か月のことも。
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再提出のリスク:不十分な内容は運輸支局に報告され、再提出を求められることがあります。
<a name=”行政書士に相談するメリット”></a>
行政書士に相談するメリット
巡回指導への対策は、日常業務と並行して自社だけで行うのは困難な場合も。
そんなときこそ、運送業に強い行政書士の力を借りるのが効果的です。
1. 帳票整備と手続き代行で業務負担を軽減
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点呼記録簿、運転者台帳、整備記録などの帳票の整備指導
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営業所の変更、役員変更、運行管理者の届出など法定手続きの代行
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毎年必要な事業報告書・実績報告書の作成支援
2. 巡回指導・監査対策を一括で支援
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改善指導通知書への迅速な対応
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運輸支局や労基署の監査対象となる改善基準告示のチェック
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行政処分・刑事罰のリスクを最小限に
3. 安全教育・IT点呼制度の導入も可能に
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国交省告示第1366号に基づく安全教育の計画的実施
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Gマーク取得や、IT点呼・遠隔点呼導入の支援
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計画提出から実施報告まで、一貫してサポート
<a name=”まとめ”></a>
まとめ:巡回指導をチャンスに変えるために
巡回指導は、ただの「検査」ではありません。
会社の法令遵守体制や安全管理を見直す絶好の機会でもあります。
「帳票類がバラバラで不安」
「人手が足りなくて準備ができない」
「何から手をつけていいかわからない」
そんなときは、**運送業に特化した行政書士の力を借りてみてください。
ご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。