運送業の「役員法令試験」とは?合格への道を徹底解説!
運送業の「役員法令試験」とは?合格への道を徹底解説!
こんにちは!Ican行政書士事務所の矢内です。
今回は、運送業を始める上で避けて通れない「役員法令試験」について、試験概要や内容、さらに合格するための対策法まで、詳しく解説します。
「試験範囲が広すぎてどこから手をつければいいのかわからない…」
「法令試験ってそんなに難しいの?」
このような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?
この記事を最後まで読めば、試験の全体像がしっかりつかめ、自信を持って対策に取り組めるはずです。それでは早速、内容に入りましょう!
役員法令試験とは?
運送業の許可申請に必要なステップのひとつが「役員法令試験」です。
この試験では、運送業を運営するために欠かせない法律や規則の知識が問われます。万が一、試験に合格できなければ、許可申請そのものが却下されてしまうため、運送業を始めるための重要なハードルといえます。
試験の目的
役員法令試験は、運送業の健全な運営を目的としています。
具体的には、ドライバーの労働環境や交通安全を守るために、事業者が必要な法律知識をしっかりと理解し、法令を遵守できることを確認する試験です。そのため、役員には高い法令理解が求められるのです。
試験の対象者と概要
対象者
試験を受けられるのは、許可申請を行った運送業者の役員です。ただし、運送業の事業に専従する役員に限られ、他部門の役員や執行役員は対象外となります。また、1回の申請につき受験者は1名のみです。
試験日程
試験は奇数月に実施されます。申請が受理された翌月以降に「法令試験実施通知書」が運輸局から送付されるため、指定された日時に受験してください。
会場
試験会場は、各地方運輸局で行われます。例えば関東エリアでは横浜の関東運輸局が会場です。
回数制限
1回の申請につき、試験は最大2回まで受験可能です。初回で不合格の場合、翌々月に再試験が受けられます。ただし、2回目も不合格となると申請は却下されてしまいます。
試験の内容と難易度
出題範囲
試験は以下の13の法令から出題されます:
- 貨物自動車運送事業法
- 道路運送法
- 道路交通法
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 下請代金支払遅延等防止法
- 自動車事故報告規則
など
出題形式
- 問題数:30問
- 形式:〇×問題(25問)+語群選択問題(5問)
- 試験時間:50分
- 合格基準:8割以上正解(30問中24問以上)
難易度
合格率はおおよそ50~60%程度で、地方ごとにばらつきがあります。特に関東運輸局や九州運輸局は難易度が高めとされています。問題は基本的な内容が多いものの、範囲が広いため、対策を怠ると苦戦する可能性があります。
合格のための具体的な対策
過去問を活用
過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や重要ポイントを把握できます。運輸局が公開している問題を活用するのもおすすめです。
条文集に慣れる
試験当日には分厚い条文集が配布されますが、試験時間内に一つひとつ調べる余裕はありません。あらかじめ条文集の構成や主要な条文の位置を把握しておきましょう。
模擬試験を実施
本番形式で模擬試験を行い、時間配分や問題の解き方に慣れておくと安心です。
試験当日のポイント
- 受験会場に早めに到着する
- 必要な持ち物(受験通知書、本人確認書類)を忘れない
- 条文集には書き込み禁止
よくある質問
試験に落ちたらどうなる?
初回試験で不合格の場合、翌々月に再試験を受けられます。ただし、2回目も不合格だと申請は却下されます。
資料の持ち込みは可能?
試験中に参考資料を持ち込むことはできません。ただし、試験当日に配布される条文集を使用可能です。
まとめ
役員法令試験は、運送業を始める上で避けて通れない重要な試験です。
合格への鍵は、過去問の徹底的な演習と条文集への習熟です。十分な準備を行い、試験当日は落ち着いて挑みましょう。
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