【いまさら聞けない!Gマークを取得するには?わかりやすく解説】
【いまさら聞けない!Gマークを取得するには?わかりやすく解説】
皆さん、こんにちは! 今回は、運送業を営む方にとって非常に重要な「Gマーク制度」について、初心者でもわかりやすく丁寧に解説していきます。
「Gマークとは何なのか?」、「どうやったら取得できるのか?」、「どんなメリットがあるのか?」など、今さら聞きにくい基本的なことを、これから初めてGマーク取得を目指す皆さんにもわかるよう詳しくご紹介します。
■そもそもGマーク制度とは?
「Gマーク」とは、「安全性優良事業所認定制度」の略称で、全国貨物自動車運送適正化事業実施機関(公益社団法人 全日本トラック協会)が、安全基準をクリアした事業所に対して認定するマークです。
簡単に言うと、「あなたの事業所は安全管理をしっかり行っているので、様々な優遇措置を提供します」という認定です。事業所単位で認定されるため、本社だけでなく各営業所ごとに申請が必要になります。
現在の状況としては、全国で認定されている運送事業所は約33.9%。つまり約3社に1社が取得している、信頼性の高い認定制度です。
■Gマーク取得のメリットとは?
Gマークを取得することで、次のような具体的なメリットがあります。
【国土交通省からのメリット】
- 違反点数の消去(一定期間違反がない場合)
- IT点呼の導入が可能
- 営業所間やグループ企業間での点呼が可能
- 基準緩和車両の有効期間の延長(無期限化)
- 特殊車両通行許可の有効期間延長
- 安全性優良事業所表彰の対象
【全日本トラック協会からのメリット】
- 各種助成金制度の優遇(ドライバーの安全教育、経営診断、アルコール検知器導入支援など)
【保険会社からのメリット】
- 自動車保険や運送保険料の割引が適用される
さらに特定技能外国人を雇用する場合にもGマーク取得が必須条件となるなど、今後ますますGマークの重要性が増しています。
■Gマークの申請期間
Gマークの申請期間は毎年決まっていて、2025年(令和7年)の申請受付は7月1日~7月中旬を予定しています。ただし、これはあくまで受付期間であり、実際に書類の準備はそれよりもかなり早い段階から始める必要があります。
■Gマーク取得のための申請資格
以下の条件をすべて満たす必要があります。 ①事業開始(運輸開始)後3年以上経過していること。 ②事業用自動車を5両以上所有していること。 ③過去に不正な申請などで認定を取り消された場合は、一定期間(2~3年)経過していること。
初めて申請する方は、特に①と②を満たしているか確認しましょう。
■Gマーク認定の評価項目
Gマークを取得するには、以下の3つの項目で合計80点以上(満点100点)、さらに各項目ごとの基準点を超える必要があります。
①安全性に対する法令遵守状況(40点中32点以上) ②事故や違反の状況(40点中21点以上) ③安全性に対する取組みの積極性(20点中12点以上)
特に①の法令遵守状況は、巡回指導の結果が重要で、日々の帳票類や管理体制が問われます。②では重大事故や行政処分がないかどうかが評価されます。③では運転者への研修や安全会議の実施など積極的な取組みが求められます。
■提出する必要書類
主に以下の書類を提出します。
- 安全性評価申請書(全日本トラック協会Webシステムで作成)
- 事故報告書および関連資料(該当する場合)
- 安全対策の自己申告書
- 運輸安全マネジメント取組状況の書類
- 役職員名簿
- 点呼簿、運転日報、整備記録、社会保険加入証明など
書類作成には時間がかかるため、申請の半年以上前から準備を進めましょう。
■特に注意すべきポイント
評価期間は毎年7月1日~翌年10月31日となっており、この期間の取り組みや状況が評価対象になります。2025年の申請では、2024年7月~2025年10月が評価対象期間となるため、今の時点からしっかりと管理体制を整えることが重要です。
また、申請期間は短期間(約2週間)しかないため、その前までに確実に書類を整備しておきましょう。
■まとめ
Gマークは一度取れば大きなメリットがありますが、一朝一夕に取れるものではありません。申請日の半年~1年前からしっかり準備を進め、法令遵守、事故防止、安全教育の徹底を継続して行うことが大切です。
当事務所でもGマーク取得に向けたサポートを行っていますので、詳しく知りたい方はぜひお気軽にご相談ください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
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